子宮筋腫の検査

視触診

子宮筋腫の初期検査は、視触診によって行なわれます。進行した子宮筋腫はしこりのようになっていて、触っただけでも分かるほどです。子宮筋腫の一種のしょう膜下筋腫は、症状もなく子宮の外側に延びるように大きくなって傾向にありますから、進行して大きくなれば、視触診でも容易に診断がつきます。

視触診では、ある程度進行して大きくなった子宮筋腫しか分かりませんので、粘膜下筋腫や筋層内筋腫などの子宮内の子宮筋腫は、初期のうちは見つけ難く、精密検査が必要と言えます。子宮筋腫の症状がなくとも、入浴時に下腹部を触るなどして、ご自分でも視触診することは可能ですし、乳がんなどの触診と同じで、日頃の自己管理として行なうことをお勧めします。

内診

子宮筋腫の内診は、産婦人科独特の検査方法で、直接性器を触診するものです。患者に与える精神的なダメージが大きいものですが、重篤な子宮筋腫の場合は、恥ずかしいと言ってる場合ではありません。

特に月経の時に貧血がひどい場合、子宮筋腫に拠る鉄欠乏性貧血の可能性がある場合、心臓や他の循環器系の臓器に負担を掛ける危険性がありますから、精密検査の医療設備のいらない内診は、診断費用も安く、確実な検査方法と言えます。

粘膜下筋腫など子宮内膜の下にできる筋腫は、子宮内部を触診することで、初期の小さい状態でも発見する事が容易です。内心の場合は、子宮だけでなく卵巣の状態なども診ますので、余病の発見にもなって、安心と言えます。

血液検査

子宮筋腫があると、月経の時の出血が多くなり、貧血の症状を示すケースが多いです。貧血は、月経の時に子宮内膜が剥離して体外へ排除される際に、子宮内部の毛細血管を破る事から生じますが、子宮筋腫が原因で子宮内膜の剥離の際、過多月経の症状が生じます。

この出血のために、血中のヘモグロビンが減ってしまい、鉄欠乏性貧血になります。自覚症状がなくとも、血液検査をすることで、血中のヘモグロビン濃度を測定することで、貧血の有無を数値的に診断することができるので、子宮筋腫の早期発見に有効です。

また血液検査によって血清中の乳酸脱水素酵素(LDH値)は子宮肉腫など、悪性の腫瘍がある場合に、高い数値となるため、子宮の総合的な状態を判断する場合にも役立ちます。

子宮卵管造影検査

子宮卵管造影検査は、子宮口から管を子宮内腔に差し込んで、それを通して造影剤を子宮内に注入し、レントゲン撮影をするものです。

造影剤は水性と油性がありますが、油性の場合、鮮明な造影が得られる反面、粘性が強く痛みが伴い、2日がかりの検査になってしまうので、最近はほとんど水性の造影剤が使われています。検査のタイミングは、月経が終わって次の排卵前までに行なわれます。

不妊治療の検査をかねて行なわれる検査方法ですが、卵管が細くなったりしていて、筋肉の収縮があると痛みが生じ、更に子宮内膜症があると検査の前の準備段階から痛みが生じる場合もあります。

子宮卵管造影検査によって、性器全般の形や状態が分かりますから、全体的な子宮の状態を診る上では、有効な検査方法と言えます。

超音波検査(エコー)

超音波検査またはエコー検査は、超音波を使った検査方法で、最近では個人病院でもごく一般的に利用されている検査方法です。

子宮筋腫に使われる超音波検査方法には二種類あって、経腹超音波検査方法と経膣超音波検査方法があります。両者の違いは、お腹に機械を当てるか、膣内部に機械を挿入して超音波検査を行なうかの違いです。

お腹から超音波を当てる方が、心理的なストレスを患者に与えないというメリットはありますが、検査精度からすれば、より近いところから超音波を出す経膣超音波検査方法の方が高いと言えます。

ケースバイケースで使われる超音波検査機は違いますが、初期の小さな子宮筋腫を見つけるためであれば、経膣超音波検査方法がお勧めです。

CT検査・MRI検査

CT検査は、放射線(X腺)を使った、断層撮影で子宮の状態を見るもので、MRI検査は磁気を使った検査機器を利用して断層撮影を行うもので、両方ともコンピュウターを使ってが象処理をして、最近では立体的な画像ばかりがリアル処理しながら、時系列的な変化を観察するものまで有ります。

硬い組織でなければMRI検査の方が鮮明な映像が得られ、放射線の被曝などの危険性がないため、妊婦などにも利用できるメリットがあります。造影剤などを使って、子宮筋腫の組織を判別できるため、極小の子宮筋腫でも容易に発見が出来ます。

しかしCT検査でもMRI検査でも、検査精度は現在最も高いとされる反面、診察費用がかさむと言うデメリットが有ります。

内視鏡検査

子宮筋腫の一種で、粘膜下筋腫は子宮内部でも子宮内膜の下にできるもので、内診などのように触診だけでは診断し辛い場合、内視鏡を使った検査が行なわれますが、これを内視鏡検査と言います。

膣から内視鏡を挿入して、視診するものですが、用いられる機械には幾つか種類があります。ヒステロファイバースコープと言われる内視鏡ですが、内視鏡の構造が軟かいものと、硬いものに分けられて、以前は硬質のヒステロファイバースコープの方が性能が良いとされていましたが、現在は大差なりません。

軟性ヒステロファイバースコープが、バッテリーで動作するハンディタイプで、操作性がよく、検査中に麻酔の必要もないので、超音波検査機よりも、一般化しつつあります。


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子宮筋腫の種類

子宮筋腫には、発生する場所によって幾つかの種類があります

子宮筋腫の症状

子宮筋腫は、大きくなると、子宮の周辺の下腹部にある臓器を圧迫し、影響を及ぼす事があります

子宮筋腫の検査

子宮筋腫の初期検査は、視触診から。日頃の自己管理として行なうことをお勧めします

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子宮筋腫だからと子宮を摘出する必要はありません

子宮筋腫の手術

子宮筋腫に関する手術の術法は、現在さまざまな方法が開発されています

子宮筋腫の予防とケア

自然なバイオリズムを崩さず、規則正しい生理周期が子宮筋腫の予防であり、ケアの基本

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